Feature — Capture Modes

ここまでは機能の線引きです。使う場面にも線があります。無料版でお使いいただけるのは個人の私的な利用の範囲で、仕事でお使いになる場合は Pro のライセンスが必要です(会社や団体での使用、個人事業主・フリーランスの業務、成果物の納品や販売を含みます)。詳しくは無料版と Pro の線引きをご覧ください。

撮影方式まとめ
7つの撮り方と、その使い分け

スクリーンショットと一口に言っても、撮りたいものは毎回ちがいます。画面の一部だけのこともあれば、ウィンドウまるごとのことも、画面に収まりきらない長いページのこともある。Capture Core には7つの撮影方式があり、それぞれに既定のキーが割り当てられています。この記事では、どれをいつ使うのかを一覧で整理します。

1. 撮影方式の一覧

まず全体像から。キーはすべて初期設定のもので、設定画面から自由に変更できます。

撮影方式 既定のキー こんなときに
範囲選択 PrintScreen 画面の一部だけを切り出す。いちばん使う基本の撮り方 ルーペ・十字線・座標表示つき。Shift+ドラッグでウィンドウの内側に固定
要素フォーカス 範囲選択中にホイール/矢印 ウィンドウの「中」の一部分を、枠線ぴったりで撮る 既定でオン。Windows の UI 情報を使って、ボタンや動画枠などの単位で吸着
アクティブウィンドウ Alt+PrintScreen 今使っているウィンドウだけを、枠ごと1枚に ドラッグで範囲を囲む手間がない
全画面 Ctrl+Shift+Alt+PrintScreen 画面全体をそのまま。マルチモニタにも対応 配置や全体の様子を見せたいときに
前回範囲の再撮影 Ctrl+PrintScreen 同じ場所を、何度も繰り返し撮る 直前と同じ矩形を1キーで。アプリを再起動しても覚えている
スクロール撮影 Shift+PrintScreen 画面に収まらない縦長のページを、1枚に繋げる 自動でスクロールして繋ぐ。うまくいかない画面では手動モードへ自動で切り替え
タイマー+フリーズ 既定は未割当(設定で割り当て) メニューやツールチップなど、手を離すと消えるものを撮る カウントダウン後に画面を静止させ、止まった画面の上で落ち着いて範囲を選ぶ

キーの一覧はアプリの実行中に F1 でいつでも開けます。一覧を見ながらその場で割り当てを変えることもできるので、覚えられなくても困りません。

2. 範囲選択 — 基本の1枚

いちばんよく使う撮り方です。PrintScreen を押すと画面が選択モードになり、撮りたいところをドラッグで囲みます。

この選択中に効いてくるのが、細かい補助表示です。カーソルの周りには円形のルーペが出て、拡大された画面と十字線、そして座標が表示されます。1ピクセル単位で境界を合わせたいときに、目を近づけずに済みます。

選択中の実画面。枠にはいまの選択サイズ、右下のルーペにはカーソル周辺のピクセル拡大と座標・色コードが出ます。

もうひとつ知っておくと役に立つのがウィンドウクランプです。既定では Shift を押しながらドラッグすると、選択範囲がウィンドウの内側から外に出なくなります。ウィンドウの中身をぴったり撮りたいのに、少しはみ出して背景が写ってしまう——という失敗がなくなります。

選択をやめたいときは Esc です。何かの拍子にオーバーレイが残ってしまった場合の脱出用に、Ctrl+Alt+Shift+Esc も用意してあります。

3. 要素フォーカス — ウィンドウの「中」を狙う

範囲選択中にウィンドウの上へカーソルを乗せると、そのウィンドウの形に枠が吸着します。ここでマウスホイールか矢印キーを回すと、枠がウィンドウの内側の部品へと降りていきます。動画プレイヤーなら「ウィンドウ全体 → 映像の枠 → 映像面 → シークバー」といった具合です。

階層 1 ウィンドウ全体
階層 2 映像の枠
階層 3 シークバー

ホイール/矢印キーで、外側から内側へ1階層ずつ降りる

カーソルの下にある UI 部品を入れ子で取得し、そのどれでも撮影できます。ドラッグで囲まないので、枠線がぴったり合います。

仕組みには Windows の UI Automation ——本来は読み上げソフトなどが画面構造を理解するために使う仕組み——を利用しています。そのため、UI の構造情報を持っているアプリでは細かく降りられますが、ブラウザのように構造を公開していないアプリではウィンドウ単位までのフォールバックになります。この機能は既定でオンです。

エクスプローラーで、サムネイル1個の要素まで降りたところ。バッジはいまの階層(6/6)と要素の実寸(97×96)です。この黄色い枠の中だけがそのまま1枚になります。

4. ウィンドウと全画面

アクティブウィンドウAlt+PrintScreen)は、いま前面にあるウィンドウをそのまま1枚にします。範囲を囲む操作が要らないぶん速く、ウィンドウの枠を含めて撮れるので、「このアプリのこの画面」を人に見せるときに向いています。

全画面Ctrl+Shift+Alt+PrintScreen)は画面全体です。マルチモニタ環境にも対応しているので、複数のウィンドウを並べた作業風景をそのまま残せます。

5. 前回範囲の再撮影 — 同じ場所を何度も

Ctrl+PrintScreen は、直前に撮ったのと同じ矩形をもう一度撮ります。範囲を選び直す操作が丸ごと省けます。

効いてくるのは、同じ場所の変化を追いかけるときです。数値が更新されるダッシュボード、少しずつ書き換えている画面、手順書のために同じウィンドウを何枚も撮るとき——2枚目以降がキー1つで済みます。この範囲はアプリを再起動しても覚えていますので、作業を中断して翌日続けるときにも、前の位置のまま撮り続けられます。

6. スクロール撮影 — 画面に収まらないページを1枚に

Shift+PrintScreen は、縦に長いページを繋げて1枚の画像にします。Web ページの全体、長いチャットのログ、コードの全景など、画面に収まらないものを分割せずに残せます。

1

範囲を決める

繋げたい領域を指定。ブラウザは本体の表示領域を自動で検出

2

自動でスクロール

少しずつ送りながら、画面を連続で取り込む

3

重なりを検出

行ごとの特徴を照合して、どこまで進んだかを判定

4

縦長1枚に

重複を取り除いて繋ぎ合わせる

自動での判定が難しい画面では、手動スクロールモードへ自動的に切り替わります

繋ぎ目は画像そのものの照合で決めているので、スクロール量が一定でない画面でもずれにくくなっています。

スクロールしても動かない固定ヘッダーは、そのままだと繋いだ画像に何度も写り込みます。これを自動で取り除く設定も用意しています。

実際の撮影結果です。この製品ページの最上部から最下部までが、継ぎ目のない1枚(縦 13,761px)になっています。クリックすると開き、スクロールで最後まで確認できます。

7. タイマー+フリーズ — 手を離すと消えるものを撮る

右クリックメニュー、ホバーで出るツールチップ、ドロップダウンの中身。これらは撮ろうとキーに手を伸ばした瞬間に閉じてしまうため、普通のやり方では撮れません。

Capture Core のタイマー撮影は、単に「時間が来たら撮る」のではありません。カウントダウンが終わると画面をその状態で静止させ、止まった画面の上で範囲選択ができます。メニューを開いた状態を保ったまま、落ち着いて範囲を囲めます。

よくあるタイマー撮影

カウント開始 メニューを開く 時間が来たら即撮影

撮る範囲は選べない。あとから切り抜く前提になる

Capture Core のタイマー+フリーズ

カウント開始 メニューを開く 画面が静止 止まった画面で範囲選択

開いた状態が保たれるので、必要な部分だけを正確に囲める

消えてしまう UI を撮るための機能です。撮ってから切り抜くのではなく、撮る時点で範囲を決められます。

タイマー撮影のショートカットキーは初期状態では割り当てられていません(撮影系のキーをこれ以上増やさない判断です)。設定画面のホットキー欄で好きなキーを割り当てるか、トレイアイコンや画面端ランチャーから起動してください。

8. 黒く写るときの切り札 — 撮影エンジンの切り替え

動画やゲームの画面を撮ったら真っ黒だった、という経験はないでしょうか。これは画面の描画方法がアプリによって違うために起きます。

Capture Core は既定で DXGI Desktop Duplication という方式を使っていますが、環境によってはオーバーレイ表示の動画が黒く写ります。その場合は設定から WGC(Windows Graphics Capture)へ切り替えられます。

エンジン 位置づけ 向いている場面
DXGI 既定 通常の用途。動作が軽い
WGC 切り替え可 動画の再生画面が黒く写る環境
設定 → 「動画を正しくキャプチャ(WGC方式)」。切り替えに伴う注意(Windows 10 の黄色い枠・一瞬の遅れ・DRM の制限)も、この設定文の中にそのまま書いてあります。

ただし DRM 保護がかかった配信サービス(Netflix など)は、OS の仕様上どちらの方式でも黒くなります。これは Capture Core に限らず Windows のスクリーンショット機能全般に共通する制限で、切り替えても撮れるようにはなりません。

もうひとつ、スリープ復帰後の黒画面にも対策を入れてあります。電源やディスプレイ構成の変化を監視して撮影の土台を作り直すため、「一晩スリープさせたら翌朝から全部真っ黒」という状態に陥りません。症状別の対処はマニュアルの撮影画面が真っ黒になるときにまとめています。

9. どれも無料版で使えます

ここまで紹介した7つの撮影方式は、すべて無料版で使えます。スクロール撮影も、要素フォーカスも、タイマー+フリーズも制限はありません。保存した画像に透かしが入ることもありません。

Pro 版(買い切り)で増えるのは、撮ったあとの話です。複数の端末でライブラリを揃える P2P 同期、画像内の文字を横断検索する OCR 全文検索、大量の画像をまとめて処理する機能など。撮る力そのものは、無料版でも同じという考え方です。

10. よくある質問

撮影方式によって、無料版で使えないものはありますか?

ありません。この記事で紹介している撮影方式は、スクロール撮影も要素フォーカスもタイマーも、すべて無料版で使えます。保存した画像に透かしが入ることもありません。Pro 版(買い切り)で増えるのは、複数端末での同期や大量処理まわりの機能です。

ショートカットキーは変更できますか?

できます。設定画面のホットキー欄で、撮影方式ごとに自由に割り当て直せます。アプリの実行中に F1 キーを押すと、その場でショートカット一覧が開き、そこから変更することもできます。他のアプリとキーがぶつかっている場合は、設定画面が競合を検出して知らせます。

Windows 11 で PrintScreen キーを押すと Snipping Tool が開いてしまいます

Windows 11 は初期状態で PrintScreen キーを Snipping Tool に割り当てています。Capture Core は初回起動時にこの割り当てを検出し、ワンクリックで解除できるように案内します。解除すると PrintScreen で Capture Core の範囲選択が開くようになります。詳しい手順はマニュアルの「ホットキーが効かないとき」で説明しています。

スクロール撮影がうまく繋がらない画面があります

スクロール撮影は、少しずつスクロールしながら画面の変化を検出して繋ぎ合わせています。そのため、スクロールに合わせて動く装飾や、読み込みが遅い画面では自動での検出が難しいことがあります。その場合は自動的に手動スクロールモードへ切り替わり、あなたのスクロール操作に合わせて繋ぐ動作になります。また、スクロールしても動かない固定ヘッダーを自動で取り除く設定も用意しています。

動画を撮ろうとすると画面が真っ黒になります

撮影エンジンを WGC に切り替えると改善することがあります。Capture Core は既定で DXGI という方式を使っていますが、環境によっては動画のオーバーレイ表示が黒く写ることがあるためです。ただし Netflix などの DRM 保護がかかったコンテンツは、OS の仕様上どの撮影方式でも黒くなります。これは Capture Core に限らず、Windows のスクリーンショット機能全般に共通の制限です。

スリープから復帰すると撮影画面が真っ黒になります

Capture Core は電源やディスプレイ構成の変化を監視していて、スリープ復帰時に撮影の土台を自動で作り直します。「一晩スリープさせたら翌朝からスクリーンショットが全部真っ黒だった」という事態を構造的に避ける設計です。それでも黒く見える場合の対処は、マニュアルの「撮影画面が真っ黒になるとき」にまとめています。

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